クロム銅とは、クロムと銅の合金で、硬度が比較的高い上に伸びが大きく、非常に加工の難しい素材です。Piano Forte Xではクロム銅の剛性と重量によって、立ち上がりが速い音を実現。クロム銅の美しい振動減衰特性によって、生楽器の音が広い演奏会場に消えていく音の余韻まで再現します。宇宙船のような美しいシルエットの筐体は、内部の空気の流れと 装着感を両立したものです。中央の膨らみがうまく耳に納まり、安定した装着感が得られます。
※L(左)のブッシュ内側に左右識別溝がありますので、暗い場所でも手探りでL・Rの判別が可能です。
※Piano Forte シリーズは設計上、装着位置によって、大きく音質が変化します。
※通常、耳の形状は左右でかなり異なります。そのため、最適位置は左右の耳で異なります。
※最適位置は、多くの場合、一度覚えると二度目からは無理なく再現する事が可能です。
音質レビュー
クラシック音楽を演奏するコンサート会場の中央で、直接音と会場に響く間接音がバランス良く 響いているかのような自然で演奏を楽しめるサウンドです。Piano Forte X-Tに比べ、豊かな響き、 着席位置は後方へ寄ります。小編成のアコースティック楽器によるライブ音源の再生では、 会場の空気感をリアルに体感頂く事ができます。
ユーザーレビュー
一聴してまず思うのは、これはスピーカーの音だという事。Piano Forteシリーズに共通している事だと思うが、音がちゃんと空気を伝わって耳に届いている感覚がある。その意味では音がダイレクトに耳に届く通常のカナル型イヤホンとは感じ方が異なる。
Piano Forte Xの場合はその中でも音の響き、余韻がすばらしい。ボーカルの声が消えゆくその感じが非常に繊細で官能的に感じられる。クラシックやジャズにおいてもそれぞれの楽器のアタック感などがリアルで、それでいてそのリアルな音が官能的に響く感じは他のイヤホンでは中々味わえない。
このイヤホンを装着して町を歩くという事はコンサートホールを装着して町を歩くようなもので、目の前の景色はいつもの景色だが、自分の周辺だけはコンサートホールの様に雄大で官能的な音空間が広がっている。なんとも言えない不思議な感覚。
是非一度はこの音を体験してほしいと思う。通常のイヤホンで得られる世界とは全く異なる世界がそこには待っている。