お待たせしました!新シリーズB seriesから3モデル「B1・B2・B3」発売のお知らせ

新シリーズB seriesより「B1」「B2」「B3」の3機種を2019年6月28日(金)に発売することが決定いたしました。
本日2019年6月14日(金)より各販売店にて予約受付を開始いたします。

B series」は、最新の研究結果がテーマごとに盛り込まれたエンジニア主導の新しい製品シリーズです。
シリーズコンセプトや販売価格というヒエラルキーに縛られることなく、開発できた順に製品化して参りますので、製品名の番号は開発した順番となります。

今回発売する3製品は「音楽の音場感やダイナミックレンジとイヤホン・ヘッドホンの物理特性との関係」に着目し、音作りを行ないました。
私たちは録音された音楽の音作りについて、2つの軸を設定することで整理してみました。
ひとつは、音の距離感に関わる考え方です。クラシックやジャズなどでは、距離感や響き感など、「音場感」を重視した録音が行なわれていると考えられます。
一方、ロックやPOPS、アニソンに多く見られる録音では、距離感はさほど重視されず、それぞれの楽器やボーカルが前に出てくる「解像感」がより重視されていると考えられます。
もうひとつは、「ダイナミックレンジ」です。つまり音量の時間的な変化幅です。ダイナミックレンジが大きければ、当然音量の時間的変化を利用したダイナミックな音楽表現が可能となりますが、
一方で、ダイナミックレンジの変化よりも、常にすべての楽器やボーカルが眼前に迫るように、ダイナミックレンジの幅を小さくした録音が好まれる音楽もあります。
これらの考え方の違いは、どれが優れているというわけではなく、音楽の成り立ちや音楽に求められているものによる違いです。
クラシック、特にオーケストラでは、楽器の奥行き方向の前後関係は特に重要で、一番前に弦楽器があり、その後ろに、管楽器、打楽器と配置された各楽器群の距離感や音量のバランスが崩れると音楽が破綻してしまいます。
そのため、すべての楽器に対して眼の前に迫るような均一な解像感は求められません。クラシックでも例えば弦楽四重奏などでは、ダイナミックレンジは狭くなり、各楽器の解像度がより際立ってきます。
一方でロックやPOPSは、音場感はクラシックほど必要とされず、音場感よりも解像感が重視されます。
これらの前提条件が、特にイヤホン・ヘッドホンのリスニングにおいては非常に重要で、それぞれに適したターゲットカーブやドライバー設計にすれば、より深く、音楽を楽しめるようになることがわかってきました。
この音楽における音場感と解像感を横軸とし、ダイナミックレンジを縦軸にした、ページ下部のグラフをご参照ください。

E3000は、ちょうどグラフの中心を狙って設計されているのに対し、B seriesはその外側に位置しています。
つまりB seriesは、E seriesよりも、より音楽の聴きどころに沿ったモデル、深くハマると手放せない、そんな魅力のある製品に仕上げています。

B1は、音の近さや臨場感を特に重視したモデルです。アニソンに代表される音楽では、音の近さをより際立させた録音がなされています。
そのように録音された音源では、まさにスタジオエンジニアがイメージしたとおりの音のバランスが再生できるよう設計しています。

B2は音場感に富んだ録音に適したモデルです。クラシックなどコンサートホールの反射音や残響を十分活かした録音や、ライブ録音など会場の雰囲気を十分再現しようと意図したミキシングの音源などに適しています。

B3は、解像感を特に重視したモデルです。
ライブ感のある音源でも楽器の繊細な音を手にとるように、かつやや華やかに聴きたい方や、アニソンやEDMのボーカルをタイトに楽しみたい方などに向いています。

ぜひ比較試聴していただき、お好みの機種を見つけてください!

詳しくはB series商品詳細ページをご参照ください。

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