Piano Forte IX

ソースの音を忠実に反映し、圧倒的な臨場感でライブの雰囲気を伝えます。
Piano Forteシリーズの特徴は今までのイヤホンには難しかったライブ会場の雰囲気やホールの臨場感をそのまま伝える
空間表現力です。Piano Forte IXはステンレス筐体の鏡面仕上のイメージ通り、ソースの音を忠実に反映するモデルです。
ステンレス筐体一体切削イヤーパッド
ファイナルではシリコン製イヤーパッドのない独自の形状の音導管を持つPiano Forteシリーズをカナルオープン型と
呼んでいます。少し突き出た音導管は振動板からの音をもれなく耳道に伝え、オープン型の開放感はそのままに優れた
装着感が得られます。Piano Forteシリーズの音質の要はこの開口部にあります。通常のカナル型イヤホンでは、
シリコン製イヤーパッドで耳道を密閉して使用します。振動板と鼓膜とをつなぐ耳道が密閉される事によって、最低域まで再生できる一方、振動板は高い圧力にさらされ、歪みが発生します。同時に耳道を遮断するシリコン製イヤーパッドも、
振動板のような動きをしてしまいます。密閉度を上げ、遮音性を高めるほど、歪みとイヤーパッドの共振音は
大きくなり、鈍い低音と歪み感が、音楽にいつもまとわりつきます。Piano Forteシリーズでは、シリコン製
イヤーパッドを追放し、本体と一体で切削加工。開放感あふれる自然な音質を実現しました。

通常、イヤホンでの再生では、音が頭の中で鳴っているような感覚になります。Piano Forteシリーズでは発せられた音が空間を経て自分に届くという、自然な聞こえ方を体験する事が可能です。しかし、通常の耳道を密閉する事を前提とした
カナル型イヤホンのドライバーユニットを、シリコン製イヤーパッドを外して使用すると、音楽鑑賞に耐える音には
なりません。シリコン製イヤーパッドの追放には、大口径のドライバーユニットを初めとする
様々な技術開発が必要でした。
自社開発大口径16mmφ ダイナミック型ドライバーユニット
シリコン製イヤーパッドを追放しても高いクオリティの再生音を得るために、大口径のドライバーユニットを自社で
開発しました。振動板面積は一般的な8mmφのイヤホンに比べて約3倍。振動板の素材や形状にも徹底的に
こだわりました。イヤホンメーカーであっても、ドライバーユニットは社外品を購入する事が多くなりつつある現在、
ドライバーユニットの開発から製造まで一貫して社内で行える事が、製品開発上の大きな強みとなっています。
Piano Forteシリーズについても、製品にあわせた細かなチューニングと選別を行っており、類似のものとは一線を
画すドライバーユニットとなっています。

さらに振動板前面を金属板にて覆い、空気圧調整口との組み合わせで、振動板に最適な圧力がかかるように設計した、
ファイナル独自の技術によるプレッシャーリングを採用。永年ホーンスピーカーを扱ってきたノウハウに基づいて設計。
聴き慣れた曲から、思わずハッとする新体験のリアリティを引きだします。
空気圧調整口
筐体を密閉すると、振動板の前後の圧力に差ができ、振動板に歪みが生じます。
その圧力差を最適化するのが、空気圧調整口です。
ステンレス削りだしによる高剛性筐体
ステンレスは、硬度が比較的高く、加工の難しい素材です。Piano Forte XIではステンレスの剛性と重量によって、
立ち上がりが速い音を実現。ステンレス鏡面仕上のイメージ通りソースの音を忠実に再現します。
宇宙船のような美しいシルエットの筐体は、内部の空気の流れと装着感を両立したものです。
中央の膨らみが耳にうまく納まり、安定した装着感が得られます。
特殊制振合金を筐体内に塗布
クロム銅筐体の制振には、マンガン系の特殊制振金属の超微細粉末を使用し、軟質素材を使うことなく制振。
天然樹脂で筐体内部に塗布しています。音に鈍さを加えることなく制振する事で、
ステンレス筐体の響きの良さを引きだします。
スペック
型番
FI-PF9DSS3
筐体
ステンレス削り出し
ドライバー
16mmφダイナミック型
感度
108dB
インピーダンス
16Ω
質量
38g
コード長
1.4m
付属品
真鍮製キャリーケース
装着方法
左右を筐体裏側にあるL(左)、R(右)の表示にてご確認ください。本体を持ち、少しねじるように押し込んで、
両耳に装着します。 音楽を再生しながら、片方づつ指で本体を立体的に動かし、最もバランスの良い位置に
合わせて下さい。それが最適位置(ベストポジション)です。

※L(左)のブッシュ内側に左右識別溝がありますので、暗い場所でも手探りでL・Rの判別が可能です。
※Piano Forte シリーズは設計上、装着位置によって、大きく音質が変化します。
※通常、耳の形状は左右でかなり異なります。そのため、最適位置は左右の耳で異なります。
※最適位置は、多くの場合、一度覚えると二度目からは無理なく再現する事が可能です。
音質レビュー
コンサート会場の前方に着席し、目の前でオーケストラの演奏を聴くようなクリアなサウンドです。PianoforteⅩ、
VIIIに比べると響きは少なめですが、Pianoforte IX-Tに比べると僅かに響きが増し、着座位置は後方へ移ります。
アコースティック楽器によるライブ音源の再生では、会場の響きを余韻までクリアに楽しむ事ができます。
ユーザーレビュー
イヤホンとは思えない音の広がりを感じました。
ダイナミック型はクリアな音が出せるイメージはありませんでしたが、このPianoForte IXは非常にクリアでした。
(40代/男性)
合う曲と合わない曲ではっきりと評価が別れるイヤホンだと思います。
帯域自体は下がしっかり沈み込んでおり量感は心地良い程度で変に付加した低音は無くしっかりとなってくれます。上の帯域はあとひと伸びして欲しいですが、なっている帯域まではスーッとなめらかに伸びまた、音場感あふれる出音で他のイヤホンとは全く音の毛色が異なります。
見た目も美しく飾っても楽しい、ケースもすごい高級感で持つ悦びもえられます・・・!
普通に飽きた人、他にはない体験をしたい人にはいいのではないでしょうか!?
(-代/男性)
Piano Forte IX